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外反母趾と靴:痛くて歩けないそんな外反母趾について

痛くて歩けない:そんな外反母趾について

外反母趾の原因とトラブル

<外反母趾の原因>

※外反母趾の一番の原因は開張足です。

○足に合わない靴 

◆小さい靴・先の細い靴
小さい靴は趾先を圧迫し母趾を押し曲げます。
特に高いヒール靴は足が前滑りして、趾が靴先に押し込まれ、踏んばりにくい状態にします。
先の細い靴は、母趾と小趾を両側から強く圧迫しますので、趾の踏ん張る力を制限し、さらに筋肉を弱らせ開張足を進めます。


◆大きい靴・幅の広すぎる靴
サイズの大きい靴や横幅の広すぎる靴は、横からの支持力を弱め、内部で足が動いたり、かかとが脱げやすくなり、その場合はすり足のような歩き方になり、無意識に趾が浮いたり、縮めたりするため、趾の力が地面に伝わらず、母趾付根の衝撃が増大して突出する原因となります。

小さい靴よりも、ゆるい靴のほうが大きい害を及ぼしています。
なぜなら、ゆるい靴は痛みなく履けてしまうところが問題のポイントです。はじめは痛みがなくても、次第に足を弱らせ悪循環で症状を悪化させるからです。
スニーカーでも大きい靴は、足底筋群の筋力を弱め、外反母趾や足のトラブルを起こしやすくなります。

◎「ヨーロッパでは、靴が一般に常用されるようになった18世紀後半から外反母趾が急増したといわれ、日本でも、靴が普及し始めた1950年代から外反母趾が増加しており、靴が外反母趾を発症する重要な要因であることを示しています。

2 遺伝的な要因
外反母趾になりやすい体質を受け継ぐことにより、家族に外反母趾の発症者がいる人は、特に女性の場合、発症率が高くなります。

3 歩行バランスの悪化
かかとの屈折(外反足・内反足)やアーチの落ち込みなどにより歩行バランスを崩すことで、運動効率を低下させ、母趾付根部の痛みがでたり、変形が進みます。

4 足・脚の筋力低下 (★足=足首より下。 ★脚=太ももより下、足首より上です。)
日常生活の中で歩く機会が少なくなったり、足の運動量が低下すると、足骨格を支える筋肉や靭帯が弱まり、歩行バランスが崩れ、母趾付根への負担が大きくなります。
現代は、交通の利便性や生活環境の変化によって運動不足の方が増えており、外反母趾が進行しやすくなっています。

5 個々の体質差
指を圧迫するような先の細い靴を履いても外反母趾になる人とならない人がいますが、これは個々の体質差です。遺伝や、リウマチなどの病気で関節などの弱い人は特に変形を引き起こしやすいといえます。

6 スポーツによる足への負担
足に過度な負担のかかるスポーツは、母趾付根等に圧迫を与え変形の原因になります。