外反母趾の原因となる開張足は足裏の横アーチを形成する筋肉や靭帯が弱ることによって足の甲が横に広がって、平らになってしまった状態のこと をいいます。 |
外反母趾を改善するためには、正しい歩き方によって、足の筋力を強化し、開張足を改善することが根本的な対策となります。
正常な足裏の人は、【@踵 A足趾の付根 B趾先】の足裏全体を使った三点歩行で歩きますが、趾先で蹴り出す力の弱い人は、重心が踵寄りに移動し、【@踵 A足趾】だけの
二点歩行になり、ペタペタ歩きや、すり足の状態になります。それによって、足や脚の筋肉の動きが悪くなり、足裏の横アーチや、下腿の後脛骨筋や腓骨筋群の筋力が退化し、開張足などの前足部疾患を引き起こすようになります。
趾先で蹴り出す力が弱くなる原因は、主に「靴の弊害」です。
サイズの大きい靴は、靴の急所である、かかとが合わないため、ゆるゆるだったり脱げやすくなり、その状態では、趾先に体重をかけた良い歩行はできません。
もちろん、小さい靴も趾先が窮屈になり足趾を使った蹴り出しが難しくなります。
足に合った靴で、趾に体重をかけた正しい歩き方ができれば、足や脚の筋肉をしっかり使うことができ、足全体の筋力がアップし、体にも良い影響を与えます。
ベルシャンの靴は足の筋肉や靭帯を丈夫にしますので、図5・6のように開張足が改善します。外反母趾をはじめ、さまざまな足のトラブルや体調不良が快方に向かいます。
高齢の方は、加齢のせいで開張足は改善しないと云われますが、ベルシャンの靴は高齢の方にも多数ご利用いただいており、幾つになっても足の筋力は丈夫になることが実証されています。
◆保存療法=医師の診断のもとに、靴や運動療法についての指導
薬剤内服や貼り薬、ブロック注射、テーピング、矯正具・足底板療法など
◆手術療法=痛みや変形がひどい場合は手術が検討されます。
手術は、確実に良い結果になるとは限らず、また、開張足の原因である横アーチの低下は治りませんので、あくまで、最終手段として捉えておき、できるだけ保存療法で改善を図るべきです。
※保存療法における「靴」のポイント
◆外反母趾の方は、既成靴を購入する際、付根の突起部に合わせて、サイズの大きい靴を選ぶようになるため、悪循環でさらに症状が進みやすくなります。
既成靴を調整したり、足底板を入れるだけでは、フィット感が不足し、良い結果にならないことがあります。
足底板を入れると靴の内部が窮屈になるという理由で、大きい靴を選ぶ場合がありますが、それでは、かえってマイナスになりかねません。
◆歩行バランスが補正された靴
足の形状は千差万別、歩行バランスも個々に異なりますので、それぞれの状況に合わせたバランスの補正が不可欠です。